2016年に立ち上げられた HBX アーカイブは、ファッションやストリートウェアの世界からユニークなアイテムを取り寄せるための場として定着した。〈GUCCI〉から〈sacai〉、〈Burberry〉などのブランドまで、人気アイテムに紐づくストーリーに私たちは思いを馳せる。
Artifactsはコレクターが大切にしているもの、つまり「宝物」と呼ぶべきものの裏側にある思い出を記録することを目的としている。最新号では、ストリートファッションのアーリーアダプターであり、流行の最先端にいる人物として知られる Raif Adelberg(レイフ・アデルバーグ)氏にお話を伺った。華やかな経歴の裏側には、自分自身の声や作品に対して誠実であることを大切にする、感性豊かな人物がいる。
神経質な世界を生き抜くために声を発することから、父から受け継いだ指輪で家族との思い出を振り返ることまで、オールマイティなクリエーターである彼は、人生におけるかけがえのない宝物について語ってくれた。自己表現の重要性について、ベテランアーティストである彼はこう語る。「自分がそれを世界と共有できたという事実が、道を切り開き、未来の世代にインスピレーションを与えることにつながっている」と。
お名前とご職業を教えてください
Raif Adelberg(レイフ・アデルバーグ)です。 アーティスト兼デザイナー、クリエイターでもあります。
宝物はなんですか?
父から貰ったピンキーリングです。
いつ入手したのですか?
2013年に受け取りました。
どこで手に入れたのですか?
2014年に父が亡くなる前に譲り受けました。
なぜ受け取ることにしたのですか?
この指輪には愛情と思い出が詰まっているからです。
宝物にまつわる大切な思い出はなんですか?
父についての思い出です。
売りに出す可能性はありますか?理由も併せて教えてください。
絶対にありえません…自分の子供にも受け継がせていこうと思っています。
次は誰の ARTIFACT を見たいですか?
パティ・スミスか、自分のストーリーを共有したい人なら誰でもいいと思います。