2022年秋冬のランウェイでは、定番のスタイルに加え、マイクロミニスカートから床まで伸びるパンツまで、シルエットの正反対の実験が展開した。新しい時代が、自信を試すような肌を露出したデザインや、マスキュリンな姿で力を与えるエレガントなテーラリングなど、さまざまなスタイリングで推し進められている。これらのトレンドの特徴や、コーディネートのポイントをご紹介します。
基本に戻る
〈Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)〉のランウェイでは、白いタンクトップとブルージーンズの組み合わせで、基本に戻る方向を示した。〈T by Alexander Wang(ティー・バイ・アレキサンダー・ワン)〉のミニマルなトップスと〈Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)〉の ストレートレッグジーンズで、時代を超える着こなしを再現するほか、〈 Burberry(バーバリー)〉のクラシックなチェックカーディガンとのレイヤリングがおすすめ。その他、〈Sporty & Rich(スポーティ・アンド・リッチ)〉や〈AMI Paris(アミ・パリス)〉でのスウェットセットも、寒い季節の定番アイテムとして人気を集めている。
レトロなユニフォーム
2022年春夏の 〈Miu Miu( ミュウ・ミュウ )〉の象徴的なミニスカートの次に、今シーズンも80年代と90年代のレトロ・オーセンティックを注入したやんちゃなシルエットが流行している。プレッピースタイルには、〈Kijun(キジュン)〉や 〈MISBHV(ミスビヘイブ)〉のマイクロミニに、〈Ganni(ガンニ)〉の ファンキーなニットベストがおすすめ。〈House of Sunny(ハウス・オブ・サニー)〉のレターマンボンバージャケットも、今シーズンのback-to-school(バック・トゥ・スクール)の代表的な服装の一つ。
肌見せの自信
2000年代の大胆なデザインの復活もあり、FW22では露出度の高いクロップやカットが、体型の包括性を念頭に置いて改良された。例えば、〈Wynn Hamlyn(ウィン・ハムリン)〉のOrigamiドレスのカットアウトは、砂時計のようなシルエットを作り出し、体の形を強調する。〈a href="https://hbx.com/jp/women/brands/jacquemus">Jacquemus(ジャケムス)〉のシエラTシャツや〈Dion Lee(ディオン・リー)〉の ダブルロックコルセットミニドレスは肌を見せるデザインで、〈Entire Studios(エンタイア・スタジオ)〉のぴったりしたボディスーツや透ける素材は官能的なイメージを与えてくれる。
裾を伸ばす
ミニスカートの流行とは正反対に、床まで覆うパンツもFW22のランウェイに頻繁に登場した印象的なシルエットで、〈Louis Vuitton( ルイ・ヴィトン)〉のショーでは『イカゲーム』の女優HoYeon Jung(チョン・ホヨン)が着用していたのが印象的でした。〈Rohe( ローエ)〉と〈Aaizél(アイゼル)〉のロングドレスや〈Jacquemus(ジャクムス)〉のワイドパンツは、今シーズンのトレンドである垂れ下がった裾と流れるような構造を表現している。
ワークウェア 2.0
フォーマルなエレガンスをより意識した洗練されたテーラリングから、ジェンダーレスファッションを意識したクラシックなメンズウェアから着想を得たオーバーサイズのスーツまで、2022年秋冬では伝統的なワークウェアに新たな解釈を加えた。〈Acne StudiosAcne Studios( アクネ・ストゥディオズ)〉のお揃いの茶色ブレザーとパンツ、〈T by Alexander Wang(ティー・バイ・アレキサンダー・ワン)〉のカラーブロックボーイフレンドシャツと 〈Ann Demeulemeester(アン・ドゥムルメステール)〉のボンヌスローチトラウザーの組み合わせは、あらゆる場面でも着られる汎用性の高い服飾である。